砂の器 [想うこと]
今日でTBSドラマ「砂の器」の再放送が終わった。
これでタオル片手にジムでボロボロ涙を流さないで済む
僕はこの作品が好きで、このTBS版を見るのも2回目だ。
原作こそ読んだことはないが、加藤剛の映画版は好きで何度も繰り返して見ている。
確か初めて見たのは高校生の時だったと思う。
このTBSのドラマ版は原作と異なり
村八分から殺人犯と化してしまう千代吉が描かれているが、
原作の千代吉はハンセン病を煩っており、
本浦千代吉演じる加藤嘉の迫真の演技は何度見ても心を打つ。
僕はこの映画を通して日本のハンセン病政策の過ち(非科学的な偏見と差別)を知った。
また音楽的にもすごく感激した作品である。
特に回想シーンで日本海を千代吉親子が寒空の下、
歩くシーンで流れるテーマ曲は涙無くしては見られない。
映画版で千代吉が杖を振りかざし子供らに向かっていくシーンや
TBS版でのピアニカを盗むシーンは特に。
「ショーシャンクの空」は確かに名画だが、「砂の器」も僕にとっては名画だ。
最近、アニメ巨人の星を見ててもそうだが、
昔の物には次のようなテロップが入ることがある。
※この作品は、現代の社会において不適切な表現がありますが、
制作当時の時代背景や作家の著作権・作品性を尊重して・・・・・。
砂の器のハンセン病もそうだが、時代や社会情勢によって原作が左右されることがある
なぜ殺人犯になったかはWikipediaに任せるとして
芸術が社会に翻弄されることにいささか違和感を覚えてしまう。
そんな今、僕は「私は貝になりたい」が見たい
頭丸めて行ってみるかな?笑 (1000円になるらしい・・・汗)
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